ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2016.9.4 07:24

ラテン音楽日記。

ペルーの音楽って掘りはじめると大変なことになっちゃうな。
陽気な南米や、のんびり海岸、山岳、雪山高山
かと思えば、もろ砂漠系もあったり。

昨夜は店が大入りでとても忙しかった。
そのなかに南米の若い男の子3人組がいたので、お国はどこかと
聞いたら、「ペルー」と。
すかさずママから「もくれん、アレ、一発かけちゃってよ」と、
ペルー人が確実に盛り上がる一曲をしめす指令がきて、かける。
すると、大喜びで気持ちよく歌いながら踊り出してくれたので、
店全体が活気づいた。

その後、そのペルーの男の子たちが、「この曲ある?」「これは?」と、
いろんな曲をスマホの画面に表示してリクエストしてくるようになった。
うちは基本的にDJへのリクエストは禁止なんだけど、
昨夜はたまたま私と彼らの趣味が合っていて、持っている曲が多く、
店の雰囲気ともマッチしていたし、悪くない選曲だなあと思ったので、
なるべく応えた。
どんどん楽しそうに踊ってくれるので、おかげで、座って飲んでいた、
本当は自分も踊りたいという様子だったシャイな日本人のお客さん
たちも、
一緒になって盛り上がってくれた。

場を盛り上げるには、自分がスターになって空気を作ってぐいぐい
攻めて引っ張るというパターンもあるけど、
誰かが持ち込んだ、強い空気を上手につかんで全体に膨らませる
というパターンもある。

DJについては、後者のパターンのほうが大事だなと思う。
いろんな人の感性と握手できるような、選曲の幅広さを持っている
ほうが間口が広がるし、常連さんも飽きない。
師匠のDJ Kさん(71)は、それをどんな国のどんなタイプの人にも
対応しながらやりこなしてしまう人なんだよね。
だから、Kさんの選曲を聞きたいと言う人が集まる。

というわけで、昨夜リクエストに応えられなかったペルーの曲を
探して試聴してたんだけど・・・
ペルー音楽、掘れば掘るほど幅が広すぎ。これ、対応していったら、
カネ、なくなるわ・・・。
30年ぐらいかければ、スーパー
ばあちゃんラテンDJになれるかな・・・。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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